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園長つうしん(令和3年7月号)
いよいよ一学期最後の月となりました。
昨年度は進級園児がやっと午後保育が始まり、年少さんはまだ午前保育でした。
昨年度と比較して、改めて保育は子どもの成長になくてはならないものと感じます。
さて、今回は「常識は思考停止ワード?」です。
我々は「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」など、様々な場面で挨拶をします。
保護者の皆様も(もちろん私も)、社会や学校で「挨拶は社会人としての儀礼・マ
ナー・常識です」なんて教えられた記憶もあるのではないでしょうか?
もちろん挨拶をすること自体は、私自身も良いだと思っていますので、子どもにも
「挨拶をしようね」とは伝えています。
ただ、「挨拶は何のためにしているの?」と言わると、「儀礼・マナー・常識だから」
以外の答えは見つけにくいものです。
「挨拶」を辞書で調べると「心を開き、その心に近づく」だそうです。
この意味で考えると 2 つの良さを説明できる気がします。
『私を覚えてください』
自分自身にスポットライトを当てる存在アピールです。
営業職や接客業・芸人等、対人職にとっては業績・利益につながる一歩ですね。
また登山の時、遭難時の救命活動を円滑にする目的で挨拶は励行されます。
『あなたに興味あります。つながりたいです』
手紙も時候の挨拶から始めるように、挨拶から会話を始めるのがソフトでよいとさ
れます。
「おはよう~今日は暑いね~。あのさ~。」のように、日本人はいきなり本題から
入るより、差しさわりのない話から入る文化性がありますね。
これらは、あくまでも私が考え付いたものですので、真に受けないでくださいね。
ただよく子どもに対して、物事を伝える際に「これは儀礼・マナー・常識でしょ」
と言いくるめてしまうことがあります。
ただ、「どんな儀礼・マナーなのか、何が常識なのか」と聞かれると、答えに窮す
ることはよくあります。
「儀礼・マナー・常識」は、大人にとって思考停止ワードかもしれません。
どうぞ皆様も、周りにある「儀礼・マナー・常識」の意味を、ご家庭で考えてみて
はどうでしょうか。
2021年7月7日