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園長通信(令和6年11月号)
園長つぶやき~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」に~
やっと日中も秋らしい気候となってきました。
子どもたちは、自分を発揮した充実した日々を過ごしているようです。
園では運動会のような大きな行事の後に、子どもたちとよく振り返りを行います。
このように、体験の後に行う「振り返り」という一連の行為は、体験から学びを次に生かす「経験学習」といいます。
経験学習には4つの手順があり、運動会を例に当てはめてみます。
「具体的経験」
まずは実際に運動会に参加し体験すること。
体験をしなければ経験学習は始まりません。体験中に考え、行動したことがすべて学習となります。
また行なう体験は、ちょっとやってみたというよりも、その体験に向かってある程度の努力や準備をした方が、後の学習効果が高いかもしれません。
「内省的観察」
実際に行った体験を振り返り、その中でどのようなことが起こったかを具体的に捉えなおすこと。
運動会の時に何が上手くできて何が難しかったか、また保護者の方々が記載された「運動会を終えて」の記述も、自分達を捉えなおす一つの教材にあたります。
「抽象的概念化」
振り返った内容を元に、次の新たな概念や理論を考え出すこと。
うまくいった要因は何が大切だったのか 失敗した経験は何があったから失敗したのか そのようなものを自分なりに考え出すことです。
「能動的実験」
振り返りで得た概念や理論を次の体験で実践して、また新たな体験を得ること。
運動会のお手伝い隊の「経験学習」を通じて得た学びを、次の劇あそび会のお手伝い隊や、その他のチーム活動場面で、概念や理論を生かすことです。
実際の劇あそび会のお手伝い隊場面では、運動会を経験して得た学習が、生かされている場面をよく見かけます。
体験して学ばない、同じ失敗をよくしてしまう人というのは、体験の後の振り返りでの、「どうやったらうまくいく」や「何をすると上手くいかない」という概念化や理論化がうまくいってないのかもしれません。
この経験学習は、一人で行うより他人との対話がとても有効です。
皆様も経験学習の要素を取り入れてた会話を意識してみて下さい。
2024年11月1日