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園長通信(令和5年10月号)

園長つうしん

園長つぶやき~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」に~

初めての場所で行う運動会も、皆様のおかげで無事に終えることができました。

運動会で頑張る子どもたちの姿を見ていると、4月と比べて成長したことを感じざるを得ません。

 

さて、今回は「当事者の意見ではないですよね」という内容です。

この夏の甲子園では、丸坊主が強制ではない高校が優勝をしました。

その高校球児の頑張りを横目に、40度を超える真夏の夏の甲子園大会開催の是非についての議論が、一時期高まりを見せました。

・健康に良くないから開催方法や時期・時間を変更した方が良いと言う案

・夏の甲子園に参加する者はこの環境に慣れているので、野球人にとってとても大 事な伝統方式を残すべきという案

・なぜ夏の甲子園だけを取り上げるのか、インターハイ等他のスポーツ競技も同様 なのではないかという案

元高校野球児だけでなく、ニュースキャスター、学者、評論家、または芸能人なども、賛否両論様々な意見を述べられていました。

 

でも、当事者である高校野球児の意見が、あまり取り上げられていないように見受けられました。

この問題の結果により、一番の影響を受ける者たちであるのにも関わらずです。

一番の当事者が意見表出をして、その問題を考える合意形成者の一人としてふるまえる場があればと、わたしはついつい思ってしまいます。

 

どんな改革にせよ、何のため・誰のため、また改革によってどんな幸せがやってくるのか等の検討が必要ですが、日本ではまだまだ未成年者に対しては、その場に組み入れらることを良しとされていません。

 

「子ども自身の意見を表明し参加できる」という子どもの意見の尊重を保障した子どもの権利条約に批准した日本は、これから子どもたちに当事者教育をする必要があります。

教育界は、子どもたちに当事者意識を持たせ、問題に対してどのように考えるか、どう振る舞うかを学ばせる必要があります。

それは学校だけでなく、社会全体で育てる必要があると感じています。

しかしまずは一番の基礎社会である家庭の出番です。運動会のことでも話題にしながら、家族みんなで話し合いの場を設けてみてください。