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~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密 (服装についての考え方)~

園長つうしん

今回の見えない秘密は、「服装についての考え方」です。

 今年度から、園児の服装を日常の服は私服や新ウェア(旧ウェアも可)と自由にしましたが、実は自由といっても完全な自由(言い換えると放任)ではありません。

 それは服装に関しては、状況によって作法が変わるものだと思うからです。

 

 園外の施設で関係者に会う際、職員の服装は半ズボンを禁止しています。それは仕事着の中でも少しでも失礼の無いように、敬意をもったスタイルであるべきだとの意志です。

 出会い保育という、園外の公園に出向く子育て支援事業の時は、職員の上着は新ウェアを着ていくこととしています。出会い保育の時は、当園の職員とわかるような目印になるように着用しています。

 園児の園ウェアを残したのは、普段の保育は自分たちが過ごしやすい服で生活しながらも、園外では目印になったり、あるいは行事でハレの日として統一感を出したりしたいとの思いで、完全私服化せず新ウェアに変更しました。

 

 服装は「語らぬ意思表示」ですので、その場その場のドレスコードは何かを考えることが大切だと思っています。

 もちろん、それぞれ個人がおかれた文化・風習・宗教等によって考え方が違いますが、古来の日本では服には様々な意味が込められていました。

 例えば天皇が住まう御所に公家が参殿する(伺う)場合、身分によって着用する服装が細かに決められていました。伊勢神宮では、上着着用しないとお参りできない場所(御垣内)もあります。

 

 コロナ禍では、冠婚葬祭だけではなく人が集まる機会は極端に減り、服装に対して気を遣う機会も随分減ったと思います。

 以前の社会では、服装に対して口酸っぱく指導される方々がいたと思いますが、今ではそのような光景はあまり見かけられないものとなってしまいました。

 ちょっとしたことですが、完全私服化ではない園の在り方が、そのような服装の意味を考えるきっかけにもなっていいのではと考えます。