TOPICS

園長通信(令和5年1月号)

園長つうしん

園長つぶやき~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」に~

小正月間近ではありますが、新年あけましておめでとうございます。

「卯年」のように、日本も、園も皆様も飛躍の年であることを願います。

昨年末は、日本だけでなく世界中がサッカーワールドカップで盛り上がりました。

 

今回は、そのW杯期間中の様々な人たちの意見のありかたについてです。

プロアマ問わず世界中のサッカーワールドカップ観戦者から、ネガティブな意見は、目にしない日がないくらい数多く聞かれました。

これらの意見を見ながら・聞きながら、意見を言われた側が改善につながるのだろうかと、私はとても気になりました。

 

(A)「○○選手はパス成功率がチーム平均以下で、どうしても〇〇選手のところで   攻撃連携のつながりを欠くことが多かった。なのでパス技能の高い選手と    変えた方がいい」

(B)「○○選手はパスが下手でミスばかりなので外した方がいい」

(C)「経験の浅い○○選手を起用は意味不明だ」

意見は「批判」・「非難(批難)」・「否定」の内容に分けられます。

「批判」とは、ものごとに検討を加えたのち、判定や評価を下すことです。

上記の(A)は、結果だけではなく、自分なりの検討を加えた根拠が添えられた上での判定を伝えているので、言われた側が受け入れる・入れないはさておき、批判対象者はどこを改善すべきかのポイントを推察できます。

 

「非難(批難)」とは、他人の欠点や犯した過ちを指摘して責めることです。

上記の(B)は自分なりの根拠を示しているように見えますが、単に今の欠点や失敗を指摘しているだけなので、ウィークポイントは理解できても何を改善した方がよいか理解できない意見です。

 

「否定」とは物事に対して賛同しないという行為を指します。

上記の(C)は、自分の賛同しない感情や考えを伝えているだけで、言われた側は否定された感情をぶつけられたコトのみが残り、もちろん改善にはつながりません。

 

上記の(A)「批判」(B)「非難(批難)」(C)「否定」は同じ事象に対する意見ですが、こんなに伝わり方が違います。エキサイトするほど、(B)(C)になりがちです。

皆さんもこの年の初めに、日常的に子どもや様々な事物への意見が、「批判」・「非難(批難)」・「否定」なのか、一度思い返してみてはどうでしょうか。