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~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密(異年齢の園庭)~

園長つうしん

 

 

庄内こどもの杜幼稚園は、幼児クラスには9時から10時までと、お昼ご飯を食べた後から13時15分頃まで異年齢で園庭で遊ぶ時間があります。当園は9時には徒歩通園者・バス通園者も登園しているので、9時から設定保育をしようと思えば出来ますが、でもあえてこのような自由な外遊び時間を確保しています。行事前でもなるべく確保し続けています。

 

 それは、この昭和初期のような外で異年齢の子ども達が遊ぶ自由時間が、今は見ることのできない、失われたとても価値ある時間だからです。

 この「外で異年齢の子ども達が遊ぶ自由時間」は、子どもの育ちにとって以下のような価値があると感じています。

「様々な遊びをする人がいるので、多様な遊びを知ることができる。」

 砂遊び・泥あそび・自然物を使った遊び・鬼ごっこ・ボール遊び、到る所で自  分が知らない遊びが展開されています。

 地域の公園や空き地では見かけない遊びがたくさんあります。

 この中から自分がやってみたい遊びを、選びとってチャレンジします。

 

「遊び上手なモデルを見られる。」

 自分のしてみたい遊びの上級者がそこに存在します。

 それは場合によっては保育者でもあります。

 そのモデルの真似をしながら(教えてもらいながら)技術向上していきます。

 

「様々な年齢の人とのコミュニケーションを取りながら人を理解できる。」

 遊びの仲間に入れてもらうにも、仲間に入れてあげるにも、

 教えるにも、教えてもらうにも、

 協力するにも、役割分担するにも、

 会話を通して学んでいきます。  

 

 特にこの少子化が進んだ庄内地域では、「外で異年齢の子ども達が遊ぶ自由時間」はとても希少価値のある経験です。

 この時間や経験を守り続けながら、より発展させたい時間です。