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園長通信(令和4年11月号)
~「みんなのなかで、やりたいことをする人に」に向かう園長つぶやき~
キンモクセイの香が漂い秋の深まりを感じる今、秋祭や皆さんにご協力いただいた公開保育を終えて、子どもや職員はやや一息をつけれた状況です。
皆さんは、子どもに注意をする時に、子どもが何を注意されているかについて、気にかけたことはありますか?
「早く〇〇しなさい」
「〇〇してはいけません」
もちろん子どもの養育義務がある保護者として、子どもを注意しないことはないでしょう。
ただ、園でもよくあるのですが、注意されている子どもが、何故注意されているか理解していない場面はよくあります。
「〇〇しちゃだめよ、分かった?」と言っても、?マークが出ている表情です。
大人の日常生活でもこんな場面はよくあります。
「早く〇〇してくれない?」
「〇〇しないでね」
注意ではなく、依頼・指示という形で伝えてはいますが、こんな声をかけられた相手は怪訝そうな顔をしながら、
「いやいや、こっちの事情もわかってくれよ、出来るわけないだろう」
と、互いの主張をしあって何も事態は動かないことがあります。
注意にせよ、依頼・指示にせよ、「問題の共通理解」がなされていないと、相手の行動変容にはつながりません。
しかし、「問題の共通理解」をすればいいだけ、がとてもハードルが高いのです。
人間はとっても主観的な生き物ですので、誤解・曲解します。
人間はとっても保守的な生き物ですので、習慣や思考パターン変化は嫌います。
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる(エリック・バーン)」
相手に伝わらない、ではなく、自分が上手く伝えられていない。
相手が聞いてくれない、ではなく、相手が聞こうとする気持ちにさせていない。
こちらの意向を伝える時ほど、「相手の靴をはく」ように、相手の心情を一旦受け入れなければなりません。
相手の心を受け入れるために、まずは自分の心を整えてみませんか?
相手の心を受け入れる自分の余裕をもてるような、秋の過ごし方にしたいですね。
2022年11月2日