TOPICS

園長通信(令和6年12月号)

園長つうしん

園長つぶやき~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」に~

 

いよいよ朝の寒さが身に染みる気候となってきました。

子どもたちは、寒さに負けず元気に過ごしているようです。

 

さて先月初旬、「子どもの不登校が過去最多」という報道が大きく出ていました。

不登校の小中学生はいずれも11年連続で増加して、昨年度は約34万人になりました。

高学年になるほど人数が多いのですが、増加率は小学校低学年が高い傾向だそうです。

子どもの人数が過去一番少ないのにも関わらず不登校が過去最多ということは、発生率で見直すとより数字の大きさが分かります。

家庭の対応も、以前より「学校に行かないことがよくない」という従来の意識に変化が出ていることも増加の要因の一つと言われています。

 

不登校の状況としては、一番は「友人関係の問題」だと予想しそうですが、現実は「学校生活に対してやる気が出ない」が約30%と最も多く、次いで「不安・抑うつ」が23%、「生活リズムの不調」が23%だそうです。

「学校生活に対してやる気が出ない」の要因を探っても、一つに絞れるわけではなく、以下の要因が重なっていると言われています。

①学校の学びについていけない、成績に対するプレッシャー、自分は出来ないと思う自己 肯定感の低さ

②学校の学び自体の興味の減少

③ネットやゲームSNSによる生活の乱れ、

④人間関係の不安

 

ではこの①~④の要因を少しでも軽減するために在園時に出来ることを挙げてみます。

①自分なりの成長を、自分で認めてあげること

 自分で目標を決断できる力や、自分は出来るかもしれないという自己肯定感や自己効力 感を持つよう援助すること。

②なんでも興味関心を持てること

 子どもが本来持っている何でも興味を持つ力を十分発揮させてあげること。

③正しい生活習慣と保護者のネットコントロール

 言葉通り、早寝早起き習慣の確立と適切なネットに対する保護者のコントロール。

④様々な人と関わりを持てる力

 多様な人と関わりを持てるようにする機会を沢山作ること。

①~④を見てみると、結局は目に見えるような結果を称賛することではなく、目に見えない力を育てる幼児教育が求められると強く再認識出来る気がします。

乳幼児期の保育で育てたい力が、不登校を少しでも減少させる一助になれるよう、これからも保育推進のご協力をお願い致します。