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~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密(秋祭後の食育について)~

園長のめせん

  今回の見えない秘密は、「秋祭後の食育」についてです。

 当園は庄内神社秋祭後次の日に食育をしています。

 この日の食育は、年長児がもりのこっこで収穫してきた米を頂いたり、また秋の味覚である秋刀魚(さんま)を園庭で焼いて食べたりしています。

 この食育を実施する秋祭後という日に、神社神道の園としての意味があります。

 

 実はこの日に食べる年長児が収穫したお米の一部を、秋祭の時に庄内神社の神様にお供えをしています。神社神道では、まず収穫物の感謝を示すため、お祭りの時に収穫物を神様にお供えます。神様にお供えをしたその後に、氏子である人々(我々)が、その収穫物をいただくという考え方があります。

 神様にお供えした後に人々が頂くための食べ物を、お下がり・撤饌(てっせん)と呼び、神様の神徳を人々がいただくものとして、通常の食べ物をよりも尊いものとされています。

 このような神社神道の意図に沿う理由があり、当園ではいつも秋祭後に食育を設定しているのです。

 

 ちなみにこの秋祭後の食育以外にも、半夏生の日に蛸を食べる食育や、七夕ににそうめんを食べる食育、十五夜に団子を食べる食育は、暦(こよみ)に従って日にちを設定しています。

 また、12月の餅つきは新年の年神様に供える鏡餅を準備するために、正月より前に設定します。その供えた鏡餅は、1月11日の鏡開きに頂きます。

 

 当園のいくつかの食育事業は、このように日本の伝統文化や神社神道の考えに沿いながら開催しています。

 皆さんの食卓でも、このような暦に沿った食事を実施すると、日々のイロドリを添えることにつながるかもしれませんね。