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園長通信(令和6年10月号)

園長つうしん

園長つぶやき~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」に~

やっと朝夕の心地よい秋らしい気候がやってきました。

子どもたちは、運動会という大きなイベントを終えて一段と逞しくなりました。

 

「コトに向かうために、人に向かう」と、DeNAの南条智子氏が言っています。

目的・目標・充実感という「コト」を成し遂げるために、他の人に向き合い・対峙しながら、納得・理解・共感をしてもらうような対話や関わりをすることです。

人に向かう結果として、コトに賛同してくれた人たちが共調・協力してくれます。

 

先日の運動会のような大きなイベント終えると、よくチームが固まると言います。

それは、運動会を成功させる・やり切るという目的・目標・充実感というコトを成し遂げるために、子ども同士で向き合い・対峙した結果の姿です。

 

実際に子どもたちは、運動会当日やそれまでの日々でも、共通のコトを成し遂げるために人と対峙する場面を、たくさん見せてくれていました。

例えば、リレーにおいてチームで勝つという共通のコト(目標)の場面。

勝つために自分達は何をすべきか、相手に何をして欲しいかという対話をしました。

例えば、創作組体操をみんなで成功させるという共通のコト(目標)の場面。

最後のフィナーレの6人創作組体操は、自分の思いを主張しながらも他人の考えを受け入れながら、最後に一つの物を作り上げました。

 

しかし昨今、「人に向かうこと」を忘れ・避けたりして、人を打ち負かし自己主張を押し通して得る目的・目標・充実感の「コト」を見かけます。

こんな「コト」のみ向かう姿は、当園の目指す姿「みんなのなかで、やりたいことをする人」とは一線を画します。

 

「コトに向かうために、人に向かう」のは、自分一人でコトをするよりも煩わしく、難しく、上手くいかないことが多くあるのが現実です。

新しいチャレンジをして不備がでた時に、リカバリーをして支えようと前向きに「人に向う」のか、あるいは「ほら見たことか」と他人事の様に「人から離れる」のか、どちらが「コトに向かうために、人に向かう」姿か言うまでもありません。

 

エジソンは、「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」と言ったそうです。

こんな前向きな心で「コトに向かうために、人に向かう」人生でありたいですね。