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園長通信(令和6年1月号)
園長つぶやき~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」に~
小正月間近ではありますが、新年あけましておめでとうございます。
今年は、「辰年」のもつ意味のように皆様も向上の年であることを願います。
昨年末、宝塚歌劇団の内部パワハラ問題、日本大学アメフト部員の集団大麻使用問題、プロ野球楽天イーグルスのパワハラ問題、ダイハツの認証不正と次々とネガティブな報道がなされていました。
一方でコロナのため3年前の夏の甲子園を取り戻そうと、「あの夏を取り戻せ全国元高校球児野球大会実行委員会」を立ち上げ、クラウドファンディングで費用を募集し、甲子園で輝かしい姿を見せてくれた当時の甲子園児たちの雄姿を見ました。
今回はこれらのネガティブとポジティブ報道を双方比較して、違いの一つに「周りの人間の対応」があるのではないかと思います。
良いこと悪いことどちらにするにしても、周りの人間の対応でそれが単発でおさまったり、大きく広がったりすることがあります。
周りの人たちというのは、物事の中心的人物の周りにいる、言葉を出さないサイレントマジョリティ(静かな大衆)のコトです。
人間の行動統計では、2割の積極に関わる層と、2割の消極で関わりがない層と、6割のどちらでもない層に分かれると言われています。その6割の層が積極的・消極的に傾くかで、流れが決まると言われています。
その6割の層は先ほどのサイレントマジョリティ(静かな大衆)です。
ポジティブ・ネガティブどちらにせよ、ヒトは置かれた状況が長く続くと何も感じず当たり前になってしまいます。
当たり前になる前に、ポジティブな行為に関して「それはいいね、ちょっとはできることに協力しよう」と自分のできることをしようとしたり、ネガティブな行為に関して「それはやりすぎ、やめた方がいいんじゃない」とやめるように働きかけたりするかが、状況悪化を防ぐ方法です。
先ほどのネガティブ・ポジティブな報道に関して、サイレントマジョリティ達がどちらに流れたのかは予想に難くないでしょう。
民主主義は、独裁者の決定ではなく、民衆の意見や投票で決まる社会です。
民主主義は、自分たちの意見が世の中を作る社会です。
民主主義を支える市民としての在り方は何なのか、一緒に考えていきましょう。
2024年1月15日