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園長つうしん(令和4年1月号)

園長つうしん

新年が始まり、一か月が過ぎようとする中、オミクロン株による第6派が日本にやってきています。

ただ以前のような社会を止めようとする動きよりも、感染対策をしながらも社会を止めないような動き方に変わったように見受けられます。

当園も、変化し続けるコロナ禍に、感染対策をしながらも「子どもの学びを止めない」ように行いたいと思います。

 

最近の事件ですが、孤独になって追い詰められ、自暴自棄となり、自身の破滅的行動に他人を巻き込む事件を散見します。

それらの追い詰められた人たちは、自分の気持ちを他人に理解されたり通じ合えたり出来ていないように思われます。

 

人と人が話し合う言葉に「話す」と「語る」があります。

話すは、言葉通り「舌が言う」と書き、言い換えると「離す」、「放す」というように、私の言いたいコトを伝える行為で、相手はそれに従って答えます。

社会だと、報告、確認に当たり、話し手が主で聞き手が従です。

 

一方の語るは、我(吾)が言うと書き、言い換えると「交る」というように、私の言いたいコトだけでなく、相手の言いたいコトも聞きあう行為で、気持ちが通じ合いながら分かり合ってゆく、いわゆるコミュニケーションです。

社会だと、相談、雑談に当たり、話し手も聞き手も主従となり対等関係です。

 

この年末年始の期間に、皆様は家族や周りの人達とどんな会話をされましたか?

 

「宿題はやったの?」「早起きしないとだめじゃないの」「残さず食べなさい」のような、報告、確認の話し合いが中心でしたか?

あるいは、「12月の生活はどうだった?」「最近何の興味があるの?」「コロナが明けたらどこに行こうか?」というような、互いの気持ちを聞きあう語り合いが中心でしたか?

 

職場は基本的に成果を出すため「話し合い」が中心にならざるを得ない社会です。

学校もやはり知識・技能を獲得する場なので「話し合い」が中心です。

園は将来を見据えて、この乳幼児期は「語り」が中心でありたいと進めています。

5歳から新型コロナウイルスワクチン接種するかどうかの選択が迫っています。皆様のご家庭は、「話し合い」、「語り合い」現状どちらが中心なのか、そして今後はどうあるべきかを一度「語り合って」みてはどうでしょうか?