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園長つうしん(令和3年12月号)

園長つうしん

師走の年の瀬ですが、オミクロン株に対する海外の先行事例が報道されています。

抗コロナ薬が承認、ワクチンの3回目接種や接種年齢の引き下げなどの話題を見ると、まだまだ来年もコロナとのお付き合いをしながらの一年となりそうです。

 

冬休みには、お子さんとコミュニケーションを取る機会が多いと思います。

今回は子どもとのコミュニケーションの話です。

 

「コミュニケーションが苦手なんだよねー」と言われる方もおられるように、コミュニケーションは大人相手でも難しく、言語能力が未成熟の子どもならなおさらです。

 

子どもとのコミュニケーションを考えるのに、「きく」「話す」という2つの視点で見ていきましょう。

 

≪子どものことをきく≫

他愛のないことを聞きあう雑談は、皆さんは和やかにされていると思います。

でも、時にこんな「きく」はありませんか?

 

大人が聞きたいコトばかり聞いていませんか?

「なぜ食べないの?」「なぜ着替えないの?」という尋問

「聞いているの?」「わかってるの?」という説教

 

子どもの言いたいことを聴いていますか?

「今日のご飯はどれが良かった?」「どっちが好きな服?」という選択

「言いたくなかったんだよね」「どこが分かりにくかった?」という現状理解のコトバ。

大人が、子どもの自身に興味を持ってくれているかどうか伝わるきき方、それが大事ですね。

また、子どもが話しやすいように、子どもの理解力に応じて要点をしぼる、怒鳴るのではなく優しい口調であることも気をつけたいですね。

 

≪子どもに話す≫

子どもに伝えることも難しい行為の一つです。

「だから言ったでしょ?」という責任追及

「何回も言ってるでしょう?」という失念叱責

 

 

 

大人は子どもに伝えたと思っても、全部伝わったと思うのは夢物語です。

ズレたり、誤解したり、理解が及ばなかったりして、またすぐに忘れます。

「何でダメだったと思う?」という振り返り

「どこが難しかった?」という理解度確認

 

また分かったからといって、出来るわけではありません。

出来ると分かるには、とても大きな違いがあります。

 

年末で、イベントが目白押しです。

ご家庭で、是非いい「きく」「話す」を試してみてください。

 

では皆様、どうぞよいお年をお迎えください。