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園長つうしん(令和3年11月号)

園長つうしん

寒さが日に日に増し、急いで衣替えをするような秋の深まりを感じています。

世間も総選挙が終わり、新型コロナウイルス感染対策の一つであった会場制限が条件付きではありますが緩和されそうです。

このまま何事もなく年末をむかえて欲しいですね。

 

今年度実施した庄内エキスポや親子もりのこっこで、保護者の皆様がお子様に対する関わり方を見ていますと、当園の保育者が大切にしている関わりと同じであるように感じています。

当園の保育者が大切にしている関わりは、「アタッチメント」です。

「アタッチメント」とは、不安になった時に安心感を得られる行為、を言います。

こけた子どもが泣きながら大人に抱きつくように、いつでも戻れる安らぎをもらえる安心基地に行く行為のコトです。

子どもはその安心基地で安心感を得られると、離れてまた走り出すように、次へ挑戦・探索をしますし、しいては一人でいられる自立心につながります。

混同される言葉として「スキンシップ」がありますが、これは単に「肌と肌を触れ合わせる行為」だけを指しますので、共感は問いません。

 

鬼ごっこやマラソンをしていて、こけた時の対応を例にして考えてみます。

(1)「早く立って!負けちゃうよ!」という強い叱咤激励

(2)「痛くない、痛くない!大丈夫だからね!」という力強い心遣い

(3)「こけたの?痛かったよね。大丈夫?」という子どもへの共感

主に3つの対応の種類があり、当園で一般的なのは(3)ですが、場合によって(1)(2)の可能性もあります。

それを決めるのは、こけた時に子ども自身がどう思っているか、です。

なので(1)(2)(3)の正解は、こけた子自身が何をして欲しいかによります。

 

子どもの自立に向けた、親の安心基地のあり方を示す「子育て四訓」というコトバがあります。

1.「乳児はしっかり、肌を離すな」

2.「幼児は肌を離せ、手を離すな」

3.「少年は手を離せ、目を離すな」

4.「青年は目を離せ、心を離すな」

「肌」「手」「目」「心」は、その時期の子どもが一般的に大人に安心基地としてして欲しいコトを指しますので、ご参考ください。

もちろん、保護者の皆さん自身も安心基地が必要ですが、憩いの人・場所・時間ありますか?

「my安心基地」を持ちながら、これからの子育て生活を過ごしてください。